サボテンと私のかなり痛い話 -その2-

 足の裏に刺さったサボテンのトゲを抜いてもらうため、病院に行きました。

 これを読んで、トゲが足の裏に刺さった状態で歩くことができるの?って疑問に思われた方がいるかもしれませんが、全く歩くことに支障はありませんでした。トゲが刺さっているため、若干違和感はあるのですが痛みはほとんどありません。何となく串刺しされている感覚があり、鈍い痛みがするといったくらいです。

 さて、病院で診察を受けたところ先生は「トゲの先が表面に出ていれば抜くことはできるけど、これは無理だね。」とのこと。えっ!抜けないの?と驚いた私に先生が「でも、大丈夫だよ。数日経てば、刺さったところが膿んでくるからそうすればとれるよ。」とのこと。

 それから、串刺しにされている感覚と鈍い痛みを我慢した10日後のことでした。先生の言うとおり、トゲの刺さったところが膿んで白くなり、その周りを右の絵のように両指で押したら、トゲがムニュっと飛び出してきてようやく抜くことができました。抜けたトゲは1.5㎝くらいあり、10日間足の裏に刺さっていたと思うと何となく愛着がわいてきてしまいました。

 ところで、私に踏んづけられたキンシャチはどうなったのでしょうか。私の重たい体重を受け止めたことで、1/3くらいがつぶれて、水分を含んだゼリー状の組織がむき出しになってしまい、生長点が完全に破壊されてしまいました。そのため、最後はグニュグニュになってダメになってしまいました。私は、痛い思いをしただけなのですが、キンシャチは命を落とすほどのダメージを受けてしまっていたのでした。